標準でサポートされないデバイスのドライバやモジュールの組み込みでは、kernel や pcmcia-package の組み込みが必要ですが、Redhat Linux の場合は、自分で用意 しなければなりません。
やりかたは「INSTALLATION GUIDE」を見ると書いてあるのですが、わかりにくいと 思いますので、以下、「Redhat Linux 7.0.1J」について、 その要点をメモしておきます。他のバージョンについては、バージョン番号を読み 換えてください。kernel のバージョン番号は「uname -a」を実行すればわかります。
CD-ROM か ftp で kernel-2.2.16-22.src.rpm を入手し、/usr/src/redhat/SRPMS ディレクトリに置きます。ftp する場合は http://www.redhat.com/download/mirror.htm から近くのミラーサイトを探すと良いのですが、例えば、
ftp://ftp.kddlabs.co.jp/pub/Linux/packages/RedHat/redhat/redhat-7.0/SRPMS/ i386/SRPMS/等にあります。この中には、/usr/src/linux の kernel source と linux-pcmcia package の両方が入っています。
下記のコマンドを実行して kernel source を展開します。
# cd /usr/src/redhat/SRPMS # rpm -iv kernel-2.2.16-22.src.rpm # cd /usr/src/redhat/SPECS # rpm -bp kernel-2.2.spec最初の rpm で、kernel-2.2.16-22.src.rpm の内容が /usr/src/linux/redhat/SOURCES と /usr/src/redhat/SPECS に展開され、2度目の rpm で、 /usr/src/redhat/SPECS/kernel-2.2.spec にしたがって、kernel source の展開とパッチ が適用されます。
下記のコマンドを実行して、/usr/src/linux のリンクを作っておくと、他の伝統的な linux と同じように操作できます。
# ln -s /usr/src/redhat/BUILD/linux /usr/src/linux
# cd /usr/src/linux/pcmcia-cs-3.1.19を実行してから
# make config # make all ..を実行します。