Canna の使い方

「Canna」は Unix でよく使われる「かな漢字変換」システムで、kterm と kinput2 の組合せや、各種のエディタで使われています。

ここでは、始めて Canna を使う人のために、基本的な操作方法を説明します。

1. 基本的なキー操作

  Ctrl-o (Ctrl-SPACE)	アルファベット入力モードと日本語入力モードの切替え、
			変換、次候補
  SPACE			変換、次候補
  RETURN, Ctrl-m	確定
  BS, Ctrl-h		カーソル左文字削除、漢字を読みに戻す
  ←, Ctrl-b		カーソル左、左候補、左文節選択
  →, Ctrl-f		カーソル右、右候補、右候補選択
  Ctrl-d		カーソル上の文字を削除
  Ctrl-g		取り止め
  Ctrl-k		カーソルから右を削除
  ↓, Ctrl-p		次字種、次候補表示、次候補一覧表
  ↑, Ctrl-n		前字種、前候補表示、前候補一覧表示
  Ctrl-i		文節縮め
  Ctrl-o		文節伸ばし
  INS			記号入力モード
  Ctrl-g		記号入力モード終り

2. 入力モード

Canna には、大きくわけて、

1) アルファベット入力モード
2) 日本語入力モード
の二つの状態があって、「Ctrl-o」で相互に行き来します。「アルファベット入力 モード」はタイプしたキーがそのまま入力されますが、「日本語入力モード」では ローマ字入力で「かな漢字」変換され、次の「カーソル移動」操作が出来ます。
  BS, Ctrl-h		カーソル左文字削除、漢字を読みに戻す
  Ctrl-d		カーソル上の文字を削除
  ←, Ctrl-b		カーソル左  
  →, Ctrl-f		カーソル右
  Ctrl-k		カーソルから右を削除

3. ローマ字かな変換

「日本語入力モード」でタイプされた文字は、ローマ字かな変換されますので、 次の操作で確定、漢字変換、字種変換します。

3.1 確定

「Enter」(Return) キーで確定します。また、かな漢字変換した後、次の読みを 入力すると、自動的に確定します。

3.2 字種変換

「Ctrl-n」で

  a) 全角カナ
  b) 半角カナ
  c) 全角ローマ字
  d) 半角ローマ字
の順に変化します。「Ctrl-p」を使うと、逆方向に変化します。このとき、
  Ctrl-i        字種変換領域を縮める
  Ctrl-o        字種変換領域を広げる
の操作も可能です。また、「Ctrl-SPACE」で字種変換の開始点をマークしておくこ ともできます。

3.3 連文節変換

「SPACE」で入力された読みを漢字に変換します。何度か押すと候補一覧が出ます ので、正しいものを「番号」で選ぶか、カーソル移動と「Enter」キーで選択しま す。

「↓」か「Ctrl-n」で次候補、「↑」か「Ctrl-p」で前候補に移動することができ ます。

その他、次のような操作ができます。

  BS, Ctrl-h, Ctrl-g    取消
  「→」, Ctrl-f        次の文節に移動
  「←」, Ctrl-b        前の文節に戻る
   Ctrl-i               文節を縮める
   Ctrl-o               文節を伸ばす
   Ctrl-k               部分確定(カーソルの左側のみ確定)
   Ctrl-d               カーソル上の文字を削除

4. カナ入力

カナ文字を入力する方法としては、字種変換以外に、次の方法があります。

4.1 かな漢字変換を利用

漢字候補の最後から2番目にはカナ文字が入っていますから、「SPACE」を押して かな漢字変換した後、「↑」を2回押せばカナになります。

4.2 文節を伸ばす方法

2つ以上の文節がある場合は、文節をどんどん伸ばしてゆくと、候補がなくなった 時点でカナに変換されます。

5. 全角アルファベットの入力

字種変換による方法以外に、次の方法があります。

  Ctrl-u        全角大文字に変換
  Ctrl-l        全角小文字に変換

6. 辞書登録と記号入力

ee, ed, vi などで個人用辞書に単語を登録したり、記号入力のような機能がほしい ときは、次のようにします。

  1) 自分のホームディレクトリに「.canna」というファイルを作り、そこに
	/usr/local/canna/lib/default.canna の内容をコピーする。
  2) .canna ファイルの最後に下記を追加する。
	(global-set-key "\C-t" 'extend-mode)
これは「extend-mode」(拡張モード)に入るキーとして Control-t を割り当てると いう意味です。Control-t で都合が悪い場合は他のキーを使ってください。

この他にもいろいろなカスタマイズ法がありますが、詳細は「Canna」のドキュメ ントを読んでください。

7. kinput2 のキー操作

X Windows システムで kterm 等のクライアントから日本語を入力するとき 「kinput2」という日本語入力システムが使われることがあります。「kinput2」そ のもは Canna 以外のかな漢字変換サーバも使えるのですが、Canna を使っている場 合のキー割り当ては、上記と次の点で異なります。

  Shift-SPACE           変換モードの開始と終了
  F1			ユーティリティ

この他は同じですが、F1 によるユーティリティで、記号入力、コード入力、 部首入力、単語登録、環境設定が出来ます。

8. その他の機能

Canna そのものには、この他、次のような機能がありますが、必要になったら、 Canna のドキュメントを見てください。

  Ctrl-y        16 進コード入力 (サポートされないこともあります)
  Ctrl-w        部首変換
  環境設定
  単語登録
  辞書操作
  学習機能
  サーバ操作
  カスタマイズ
Canna のドキュメントは Canna のソーソコードに「TeX」形式で含まれていて、 かなりの量があります。

平林 浩一