モガミ電線株式会社は、電子機器用ワイヤ・ケーブル の専門メーカーとして、ユニークでクリエイティブな製品を生み出してきました。 NEGLEXオーディオケーブル のように、業界関係者以外にも良く知られた製品がありますが、基本的には生産材メ ーカーですから、 柔軟な電線という、機械的にも、電気的にも難しい分野の製品で、 グローバルな小企業として世界に知られています。
モガミ電線グループは、いくつかの関連会社から構成されますが、塩尻工場と、そこ から分社した(有)五味製作所の二つが基本的なケーブル製造工程を受け持ち、エム・ アイ・テイー(株) (Mogami International Trading) が主として海外と国内の営業を 担当、また、塩尻工場も国内営業の一部を行っています。 また、最近まで、(有)クリエイタスはモールド・コネクタの設計製作販売 を行っていました。
塩尻工場は、長野県塩尻市にあって、当社出身の五味製作所と共同で、 電線の製造を行っていますが、 CO2 問題を始めとする環境対策に大きな努力を払っていて、 例えば、エネルギ削減では、照明器具1灯単位のコンピュータ制御や、 コンピュータ制御の床暖房、 空調、換気制御といった、 他では見られないシステムを実現しています。
こういった建物付属設備の制御システムから、CAD、事務、管理システム、 製造設備の自動化や高品質を目的としたコンピュータシステムまで、 すべてのシステムが自社開発かつ、Unix 上に実現されています。 昔は、OS として、System III から、System V、Solaris を使ってきましたが、 現在は FreeBSD を使っています。 ハードウェア的には、 ミニコンのシリアルインタフェースによるシステムから、 「機械装置からセンサまで、すべてを LAN 収容」する方向に変わってきました。 インタネットへの参加も、 まだ、日本に「インタネット・プロバイダ」が存在しない時代でした。
社風は、堅実、リベラル、進歩的、挑戦的です。 業務への UNIX 採用は世界でも最初のグループのひとつでしたし、 週休2日制に取り組んだのは長野県で初めてでした。
少し前の『日本の会社76,000』(週間東洋経済)によれば、モガミ電線株式会 社は、9784番目にランクされております。一方、東京商工リサーチによれば、日 本の法人数は、203万6千社ということですから、偏差値99.5、すなわち 1000社中上から5番目程度の会社ということになります。